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センシティヴな【魅惑のソウル・ヴォーカル⑤】マーヴィン・ゲイ(後編)~神が授けた歌うという才能と過酷な運命

スタジオでマーヴィンがピアノの前に座り弾き語りを始める。すると、周りにミュージシャンが集まって彼の歌に聴き入り他のスタジオ・ワークは中断してしまうということがしょっちゅうだった。上手いとかどうとかのレベルじゃない。彼だけが持つ磁力、引き込...
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夢のカリフォルニア〜ママス&パパスの名曲にまつわる時代背景と誕生秘話

「California Dreamin’」/ママス&パパス 木の葉はみんな枯葉色、そして空はどんより鉛色 そんな冬の日、僕は散歩していたんだ もしロスにいれば気持ちが安らぎ暖かいのに… こんな冬の日にはカリフォルニアを夢見るよ ...
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ジョニー・キャッシュ〜“本物”を伝え続けた奇跡のTVショー

奇跡の音楽番組『ジョニー・キャッシュ・ショー』 「俺はここ以外で、やらないよ」 ジョニー・キャッシュは自身の名前がつけられたTVショーの収録会場について話し合っている時、キー局のお偉方にそう言い放った。“ここ”とは、ナッシュビルのラ...
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木村充揮と内田勘太郎〜15歳の出会い、ブルースの魔力に惹かれていった二人

「内田と友達になって、どっちも好きな音楽が似とってね。そのうち内田の方がブルースにどんどんハマって行って、僕もだんだんブルースってええなぁと思うようになったんです。」(木村充揮) 1970年、木村充揮と内田勘太郎の二人は憂歌団を結成...
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弱気なときはは僕を頼ればいい~ビル・ウィザースの色あせないメッセージ「リーン・オン・ミー」

1971年に発売されたデビュー・アルバム『Just As I Am』のツアーは、デビュー前から交流のあったワッツ・103rd・ストリート・リズム・バンドのレイ・ジャクソンと、ジェームス・ギャドソン、メルヴィン・ダンラップの3人とで行われた...
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マドンナのスーザンを探して〜強烈な“80年代臭”を放つマドンナ初主演作

『マドンナのスーザンを探して』(Desperately Seeking Susan) 1982年のデビュー以来、マドンナは常にポップ・ミュージック界のトップランナーとして、数々の話題を提供しながら伝説化してきた。例えばチャートやセールス...
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クレージーキャッツの”変な歌”⑤大瀧詠一が三拍子どころか十拍子も揃っているとベストワンに推す「ホンダラ行進曲」

クレージーキャッツのテレビ番組の構成作家だった青島幸男は、植木等が歌ってヒットした一連のクレージー・ソングのほとんど全てを作詞しているが、著書「わかっちゃいるけど‥‥シャボン玉の頃」のなかで「ホンダラ行進曲」について、”実は一番好きな歌”...
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革命的なブームを巻き起こしたクレージーキャッツの”変な歌”③「無責任一代男」

1961年の「スーダラ節」から始まったヒット曲によって植木等ブームが到来し、クレージーキャッツが疾風怒濤の快進撃を始めた1962年、記念すべき映画『日本無責任時代』が製作された。 その主題歌として作られたのが「無責任一代男」である。 ...
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不滅の恋/ベートーヴェン〜偉大な作曲家が密かに愛し続けた“不滅の恋人”とは誰なのか?

『不滅の恋/ベートーヴェン』(Immortal Beloved/1994) 1827年3月26日。ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが病に倒れてこの世を去った。享年56。その死の翌日、株券に隠れるように“ラブレター”が見つかった。そこ...
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さらば愛しき女よ〜チャンドラーの美学を受け継いだ一級のハードボイルド映画

『さらば愛しき女よ』(Farewell,My Lovely/1975) レイモンド・チャンドラー。登場人物の心理を主に台詞や行動で描写するハードボイルド文体に、知性や洒落たセンスを取り入れた書き手。ハリウッドの空気やロサンゼルスの風景、...
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